第二王子レージクの即位表明によって追われる身となった第四王子フェリオ。だが、フェリオは囚われた貴族や師匠、ウィスタルを救うべく、密かに王都へ舞い 戻り人質救出の機会をうかがっていた。そこにフェリオの性格を良く知るレージクの準備した恐るべき陰謀が待ち構えているとも知らず…。果たして、フェリオ の運命は―?一方、潜伏行動を続ける来訪者達の前に司教カシナートの使者が訪れる。力を持つ者と望む者の接触―来訪者達の選ぶ道は?話題の異世界SFファ ンタジー第3弾。
シリーズ第三弾。
全十二巻(+外伝一冊)のうち四分の一まで進んだということで、ようやく起承転結の起が終わった感じかな。
今回は2巻に続き、多数の視点で繰り広げられる戦略・策謀が一番の見所。物語としてはあまり進んではないんだけど、第二王子レージクの過去やウィータ神殿の動向が語られたりと、これから物語が展開していくために必要な準備をしている印象を受けた。
相変わらず平易で読みやすい文章だし、ちょっとストーリーには派手さがないものの、巻を重ねるごとに面白くなっていっている。敵味方の対立構造も段々とはっきりしてきたし、これから派手に盛り上がることに期待。
ところで、リセリナのヒロイン力が完全にウルクより劣ってるんだけど、次巻ではどう巻き返してくるのだろうか。最後の最後でようやくフェリオたちと合流したのだから、そこらへんも結構楽しみだったり。
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