この世には不思議なことなど何もないのだよ―古本屋にして陰陽師が憑物を落とし事件を解きほぐす人気シリーズ第一弾。東京・雑司ケ谷の医院に奇怪な噂が流れる。娘は二十箇月も身籠ったままで、その夫は密室から失踪したという。文士・関口や探偵・榎木津らの推理を超え噂は意外な結末へ。
シリーズ四作目で、今作のテーマは「禅」。
ページ数も過去三作と比べても最長の1300ページ超え。このシリーズは去年くらいからマイペースに追いかけているわけだけど、いい加減この厚さにも慣れてきました。思えば「姑獲鳥の夏」の半分もなくて、昔はあれでも十分厚く感じていた自分が懐かしい。後、長さの割に読みやすいってのは非常に良いです。
読み始める直前に別の本で、東洋哲学(京極堂は禅と哲学は全く違うと本編で述べてたけど)に軽く触れていたこともあり、ある程度は理解できたと思う。勿論理論上での話であって、座禅も組んだことのない僕が禅のなんたるかを語るなんて不可能なわけだけど。
とにかく次作「絡新婦の理」も楽しみなので、ある程度積んでる本を消化したら挑戦してみようと思います。
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