2012年7月29日日曜日

越谷オサム「陽だまりの彼女」



幼馴染みと十年ぶりに再会した俺。かつて「学年有数のバカ」と呼ばれ冴えないイジメられっ子だった彼女は、モテ系の出来る女へと驚異の大変身を遂げていた。でも彼女、俺には計り知れない過去を抱えているようで―その秘密を知ったとき、恋は前代未聞のハッピーエンドへと走りはじめる!誰かを好きになる素敵な瞬間と、同じくらいの切なさもすべてつまった完全無欠の恋愛小説。


正直なところ、恋愛小説ってあんまり読まないんですよ。ライトノベルとかでよくラブコメ要素が入っている作品とかならたまに読むんだけど、ラブストーリー一辺倒ってのがイマイチ気恥ずかしくて読めない。ぶっちゃけ一人の男子としては、エロ本買うよりも恥ずかしいし(笑)。

とまあ、そんな感じの僕が興味本位で買ってみたのが、本作「陽だまりの彼女」。越谷オサムさんの他の作品は『階段途中のビッグ・ノイズ』しか読んでないんだけど、ベタベタなんだけども読んでて気持ちがいい小説を買くなーという印象。王道を上手くかける人って素晴らしいと思います。

そして本作も、十年ぶりに幼馴染みと再会したところから始まるベッタベタな恋愛小説。といっても、ほとんど初めから両思いなので、ラブストーリーにありがちな葛藤とか恋敵的な第三者もなく、ただひたすら主人公とヒロインがいちゃいちゃしてるだけなんですけど。つーか、読んでいる途中で、壁を殴りたくなるほどのバカップルぶりを見せられる読者はどうしたらいいというのか。

結末については賛否両論あるとは思うんだけど、個人的にはそんなに好きじゃないかな。まあ、泣いたけどさ! ビーチボーイズの歌詞引用してるあたりは本当に卑怯だと思う。
あと、西島大介さんの可愛らしい絵がグッドです。媚びてない感じが非常によいと思います。

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