2012年7月29日日曜日

清涼院流水「とくまでやる」



夏休み開けの2学期早々、フレアとクレア、双子の姉妹の通う名門女子高・聖光女学院の生徒が連続で自殺した。その週末、近くのビデオ屋で働く出有特馬の周囲でも、不可解な連続自殺がスタートする。毎日、必ず1人ずつ自殺する。この異常な事件は、本当に自殺連鎖なのか、それとも連続殺人か?特馬は、相棒の山本新悟や双子姉妹と事件の真相を探るが…。デュアル文庫に参上!大説家・清涼院流水が贈る「生誕30周年」メモリアル文章。ページをめくるたびに事件がカウントされる、衝撃のノン・ストップ・ミステリー。


 初めての大説。
 見開き1ページで、小説内時間が1日経過するという、日記系ミステリー小説。
 いや、ミステリー小説と言うよりは……何だろうこれ。超展開小説?
 タイトルの言葉遊びや、2ページで一日という構成に主を置いていて、ストーリー自体は二の次という印象。西尾維新のクビツリハイスクール辺りを思い出してしまうのは、彼が清涼院に影響を受けているからなのか。
 物語としては色々と破綻しているため、真剣にミステリーとして読めば必ず痛い目を見る一冊。そのかわり、肩を張らずに頭を空っぽにして読めば楽しめるでしょう。

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