2012年7月29日日曜日

渡瀬草一郎「空ノ鐘の響く惑星で」




毎年、ある季節になると、空から鐘に似た音が降ってくる世界。『御柱』と呼ばれる宙に浮く巨大な柱がある世界。そんな世界に生じたひとつの噂話―。“深夜をまわる頃、『御柱』の一部に、若い女の姿が浮く―”事実を確かめに行ったフェリオの前に現われたのは、御柱の中に浮かぶ異装の少女の姿だった―。一人の少年と少女の出会いが歴史を創る…!『陰陽ノ京』、『パラサイトムーン』の渡瀬草一郎が渾身の力で作り出す『世界』と『人々』が向かう先は―。


 面白いと評判だったので、ブックオフでまとめ買いしたシリーズ。
 こういう一昔前のライトノベルって古本屋でしか手に入れることができないってのがちょっと嫌だなあ。いっそのこと電子書籍にしちゃえば(挿し絵を表示できるかどうかは知らないけど)、著者にもお金が還元できるんじゃないかと思ったりするけど、まあでもコスト的に無理なんだろう。古本屋巡りも結構好きなんで、別にいいんだけどね。

 中身についてはいっさい前知識がなかったので、最初はファンタジー戦記物なのかなーと思っていたら、読み進めていくうちにSFになって驚いた。というか、一冊でとりあえず事件が一段落するようなパターンだと思って読み進めていたけど、続刊が前提なのね。

 文章もすっきりして読みやすいし、主人公も含めて魅力的なキャラクターも多く、良い意味で一昔前のライトノベル、という印象。まだ物語としては「起」の部分っぽいので、これからどう話が盛り上がっていくかが楽しみ。

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